前回のつづきです。

小坂明さんのところにうかがった翌日
工房を見せていただきました。

小坂さんのめし碗を削る作業を
撮影させてもらいました。
ご覧ください。

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前の日にロクロで挽いためし碗

お手製の道具で仕上がりの高さを測ります。
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先ず、側面を鉋を使って削ります。
少し柔らかいかなと思える状態で削ります。
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そして、高台の内側。
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均一になったか手で調べます。
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均一になるようにさらに削ります。
流れるような作業で見ていてうっとりします。

削り終えたら、
拭き漆で仕上げるためのベース作り。
表面を磨きます。
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最初は、水牛の角で出来たヘラで。

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次にスプーンの裏を使って全面をつるつるにします。

内側も、磨きます。
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金属のスプーンをつかって丁寧に。

出来上がったら、棚板に載せて乾かします。
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この器をサヤに入れて炭化焼成した後に、
漆を塗って低温で焼き付けたものが
黄色い鳥器店でも人気の「拭き漆」の器です。

スクリーンショット(2012-11-07 21.51.44)

焼き上がるとこんな感じのめし碗になります。
手に吸い付くような感触には、
ちょっとビックリさせられます。
このめし碗で食べるとごはんがとっても
おいしく感じます。


工房にはお手製の美しい道具がたくさん。
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工房からの眺め。窓の外は緑がいっぱいでした。
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